6D-MARKER (6Dマーカー)
簡易モーションキャプチャシステム


概要
6D-MARKERはカメラ1台と特殊なマーカー1枚から6自由度の位置(X, Y, Z)・姿勢(Roll, Pitch, Yaw)を3次元画像計測できる簡易モーションキャプチャシステムです。
システム構成がシンプルで省スペースかつカメラが衝撃や振動下でも計測できるため、自動車の走行試験やエンジンの振動解析、衝突試験のダミー挙動解析など一般的なモーションキャプチャでは困難な環境での3次元画像計測を実現します。
価格も反射マーカー式に比べて、抑えられています。
新発想のARマーカー
四隅に高精度印刷された参照点をベースに、マーカー1枚で6自由度の位置(X, Y, Z)・姿勢(Roll, Pitch, Yaw)の計測が可能です。
マーカーの上側と右側に配置されたVMPは見る角度に応じて変化するモアレパターンのレンチキュラーレンズで、従来型ARマーカーよりも正面撮影時の姿勢角度を高精度に計測可能です。
また左側と下側に配置されたFDPは見る角度に応じて白黒パターンが反転するパーツで、マーカーが手前か奥のどちらに傾いているかを判定できます。マーカー中央の記号はマーカーIDを識別し、最大32枚の同時計測が可能です。

カメラ1台の簡単、省スペース、可搬型
一般的なモーションキャプチャシステムや3次元画像計測システムは2台以上のカメラと広い専用スペース、空間のキャリブレーション作業が必要で、カメラ位置は固定されたものが大半です。
『6D-MARKER Analyst』なら事前設定は簡易的な作業のレンズキャリブレーション設定のみで、機器構成はノートPCに接続されたカメラ1台と計測対象にマーカーを貼るだけなので簡単かつ省スペース設置を実現します。

ハイスピードカメラやFAカメラに対応
ハイスピードカメラFASTCAMシリーズを使用すれば自動車の衝突試験のダミーヘッドや、エンジンの振動などの高速挙動も計測が可能です。高速現象ではない場合はUSBカメラやWebカメラを使用した計測も可能です。
また、対応カメラ以外で撮影された動画データ(AVI/WMV/MP4形式)にも対応しており様々な計測シーンでの運用を実現します。


機器構成


2.3MPカメラは、一例です。
主仕様
ソフトウエア 6D-MARKER Analyst
対応OS:Windows10/11 (64bit)
対応カメラ:フォトロン製、東芝テリー製、BASLER製など
同時最大計測マーカー数: 1画面に32枚まで (マーカー参照点間解像度40ピクセル以上が必要)
計測出力データ:6自由度(X, Y, Z座標、Roll, Pitch, Yaw, 回転行列)
計測データ入力フォーマット:AVI、WMV、MP4、BMP、PNG、TIFF
ARマーカー 6D-MARKER
22mm:
サイズ 22.0(W)×22.0(H)×2.35(D) mm
質量 1.3 g
44mm:
サイズ 44.0(W)×44.0(H)×2.35(D) mm
質量 5.0 g
88mm:
サイズ 88.0(W)×88.0(H)×4.70(D) mm
質量 39.0 g
220mm:
サイズ 220.0(W)×220.0(H)×10.80(D) mm
質量 536.0 g
参考図書



